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マーケティングの世界では、時代の移り変わりとしてよく「十人一色」→「十人十色」→「一人十色」と言われますが、確かに高度経済成長時代は、皆が同じ方向を向いて「十人一色」でいるのが一番良いとされていました。
その後社会環境が変わり、企業のあり方として終身雇用も年功序列も姿を失い、人々はいろいろな方向を向き始めて「十人十色」になった。その後多様性が浸透して「一人十色」になったというわけです。
今この時代に採用を考えると、一人一人と向き合ってみてもその人が果たしてどっちを向いているのかよくわからないということがあると思います。
問題は企業の求める方向を向いていると思った人がそうではなかった、逆に企業が求める方向を向いていた人がいたのに採用しなかったなどというミスマッチが起こること。
何故このようなことが頻繁に起きるのかというと、一つには企業の求める方向を向いているフリがうまい、「一人十色」を発揮する人が増えているということも言えるのではないかと思います。
企業側の理屈で不誠実だと文句を言っても仕方ないのですが、しかしこうして企業が求める方向を向いていない人たちを少なからず採用していった場合を考えると、次第にガバナンスが働かなくなり、組織運営が困難になっていく状況が考えられます。
かつての性善説を前提に採用し、特に問題が起きることもなかった古き良き時代はとうに終わっています。民族の対立や宗教の対立などから常に危機にさらされる欧米をはじめとした世界の国々の国家企業が防衛手段として構築してきたセキュリティクリアランス(適性評価)の仕組みを導入し、会社と従業員を守るとともに企業統治のベースとして活用することをご検討ください。