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従事するポジションのランクが上がれば上がるほど必要とされるクリアランスレベルも上がり、例えば国家で重要機密情報を取り扱うようなレベルになると、クリアランスレベルも最高位のものになります。
これはもちろん組織の安全な運用管理のためであり、危機管理対策のベースになっています。また、一方でこのシステムは、民間企業が機密情報にアクセスできることで各国が各々の技術開発に応用して成果を上げているという側面があり、日本でも平成29年5月に自民党政調会IT戦略特命委員会がデジタルニッポン2017の中でセキュリティクリアランス制度の創設を提言したことがニュースになりました。
日本では行政官に対する適格性確認制度というものはあったのですが、法制化されたものではなく、機密情報に民間人がアクセスを必要とする際混乱を生じていました。・・・・
前述のように外国では、国家や企業が人を雇用する際、セキュリティクリアランス(バックグラウンドチェック)と呼ばれる適格性審査を実施します。
これはなぜ必要かというと、国家にしても企業にしても重要機密情報に触れる人間に適格性がなかったとしたら組織が危機的状況に陥る事態が容易に想定されるわけですから、入り口の段階できちんとリスクマネジメントをしておくべきと考えるのは当然のことです。
もし人間が、嘘をつく能力を持たない、100%正直な生き物だとしたらこうしたことは必要ないかもしれませんが、世界は民族や国境、宗教の対立から有史以来紛争が絶えておらず、人間は自分を守るためには嘘をつくという考え方は一般的です。
国家レベルはもとより民間企業においても、就職は収入を得て自分を守るためにあるものと考えれば、人は目的のために嘘をつくということは当たり前に考えておかなければなりません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーケティングの世界では、時代の移り変わりとしてよく「十人一色」→「十人十色」→「一人十色」と言われますが、確かに高度経済成長時代は、皆が同じ方向を向いて「十人一色」でいるのが一番良いとされていました。
その後社会環境が変わり、企業のあり方として終身雇用も年功序列も姿を失い、人々はいろいろな方向を向き始めて「十人十色」になった。その後多様性が浸透して「一人十色」になったというわけです。
今この時代に採用を考えると、一人一人と向き合ってみてもその人がどっちを向いているのかよくわからないということがあると思います。
問題は企業の求める方向を向いていると思った人がそうではなかった、企業が求める方向を向いていたのに採用しなかったなどというミスマッチが起こること。・・・・・・・・・
経営者の方や採用担当部署の方からよく聞く話として、「面接で非常に良い印象だったので採用したが、入社してからの印象は違い、うちにはちょっと合わない」「履歴書記載の経歴、スキルがまさに会社が必要としているものだったので採用したが、思ったような仕事ぶりではなく、ちょっとおかしいと思っている」と言った類のものがあります。
多方面から検討した上で採用したものの、期待外れな面が出てくると疑いの心が出てくるというものです。「面接で聞いた話はオーバートークだったのではないか」「履歴書に書いていることは本当か」「選考で落としてしまった人の方が良かったのではないか」次々と疑問が湧き上がってきます。
性善説で確認作業を省き、信用して期待した分、期待に応えなかった場合その反動で疑いの心が大きくなってしまうのでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・